ふるさと納税をした場合の確定申告書の書き方と記入例

2017/01/05更新日

ここではふるさと納税をした場合の確定申告書の作成方法を説明していきます。確定申告書の作成は国税庁の確定申告書作成コーナーを利用するのが簡単ですが、プリンタがない場合は手書きで作成していくことになります。

確定申告書作成コーナーを利用した確定申告書の作成方法は「ふるさと納税をしたら確定申告を!確定申告書等作成コーナーの使い方」に記載しているので参考にしてみてください。

ふるさと納税で確定申告が必要な人

確定申告が必要となるのは、以下に該当する人です。ワンストップ特例の申請書を寄附した翌年1月10日までに提出してない人も対象となります。

  • 個人事業主(自営業者)
  • 6自治体以上にふるさと納税をした人
  • 給与収入が2000万超
  • 給与以外の収入(副業など)が20万円超
  • 給与を2ヶ所以上からもらっている
  • 医療費控除の申告をする
  • 住宅ローン控除の申告をする(初年度)
  • 株で損をして損益通算の申告をする

上記に該当しない人はワンストップ特例制度を利用した方が楽できます。詳細は「ふるさと納税ワンストップ特例制度の詳細と手続き方法」に記載しているので参考にしてみてください。

ふるさと納税した場合の確定申告のやり方

以下から詳細に確定申告の仕方を説明していきます。

Step.1 必要書類を準備する

  • 本人確認書類のコピー
  • 給与所得の源泉徴収票
  • ふるさと納税の領収書(寄附金受領証明書)
  • 還付金の振込先にする金融機関名・支店名・口座番号
  • 印鑑

マイナンバー制度の導入により、平成28年分以降の確定申告書等の提出の際には、マイナンバーの記載と本人確認書類の提示または写しの添付が必要です。本人確認書類はマイナンバーカードを持っている場合とそうでない場合で異なります。

マイナンバー本人確認書類

Step.2 確定申告書を作成する

確定申告書は国税庁のホームページからダウンロードするか、税務署の窓口でもらうことができます。なお、申告書は全国同一なので入手するのは所轄の税務署でなくてもかまいません。

確定申告書

確定申告書にはA様式とB様式の2種類があり、A様式は給与所得、雑所得、配当所得、一時所得だけの方、B様式は所得の種類に関わらず誰でも利用できるようになっています。

一般的な会社員がふるさと納税の申告を行う場合、基本的に「確定申告書A」を利用します。

確定申告書A第一表の書き方

必要項目の解説

  1. 氏名、住所、生年月日、電話番号、個人番号などを記入する。
  2. 源泉徴収票のAの内容を転記する。
  3. 源泉徴収票のBの内容を転記する。
  4. 源泉徴収票のCの内容を転記する。
  5. 下の寄付金控除⑲の計算のEを記入する。
  6. ⑯〜⑲の合計を記入する。
  7. ⑤から⑳を引いた金額(1000円未満切り捨て)を記入する。
  8. 下の所得税の速算表で税額を計算し記入する。
  9. ㉞の金額に0.021を掛けた金額を記入する。
  10. ㉞と㉟の合計額を記入する。
  11. 源泉徴収票のDの内容を転記する。
  12. ㊱から㊳を引き、プラスなら㊴、マイナスなら㊵に記入する。
  13. 還付金の振込先を記入する。

給与所得の源泉徴収票

寄付金控除⑲の計算

計算手順 計算結果
A ふるさと納税の額 50,000円
B 第一表⑤ 4,260,000円
C B×0.4 1,704,000円
D AとCのいずれか少ない方の金額 50,000円
E 寄附金控除額(D-2,000円) 48,000円

所得税の速算表

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 9万7500円
330万円を超え 695万円以下 20% 42万7500円
695万円を超え 900万円以下 23% 63万6000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 153万6000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 279万6000円
4,000万円超 45% 479万6000円

例:課税される所得金額が300万円の場合、税額は「300万円 × 10% – 9万7500円 = 20万2500円」となります。

確定申告書A第二表の書き方

必要項目の解説

  1. 住所、氏名、フリガナを記入する。
  2. 源泉徴収票の支払い者の内容を転記する。
  3. 源泉徴収票のAの内容を転記する。
  4. 源泉徴収票のDの内容を転記する。
  5. 寄附した合計金額を記入する。
  6. 寄付した自治体名と寄附金額を記入する。寄附した自治体が複数ある場合は「○○ ほか」 など、省略した事項があることを明記し、寄附金額の合計額を記入する。

添付書類台紙の書き方

必要項目の解説

  1. 住所、氏名、フリガナを記入し、本人確認書類、源泉徴収票、寄付金受領証明書をのり付けする。

Step.3 確定申告書を提出する

作成した申告書は所轄の税務署へ郵送するか、直接持参します。郵送の場合は、控用の用紙と返信用封筒を同封すると、控用に受付印を押して返送してくれます。

提出期限が近くなると窓口が混雑するため、郵送やe-TAXでの提出が推奨されています。e-TAXでの提出の場合、住民基本台帳カード、ICカードリーダーなどが必要になります。詳しくは国税庁の「e-Taxをご利用になる場合の事前準備」を参考にしてみてください。

Step.4 税金の還付と控除を受ける

ふるさと納税は寄附金のうち2000円を超える部分が所得税と住民税から戻ってくる仕組みです。所得税は確定申告後、1〜2ヶ月程度で確定申告書に記入した口座に振り込まれます。

所得税の還付2016

所得税の還付2017

住民税は前年の課税所得によって金額が決まる後払い方式なので、ふるさと納税を行った翌年6月の住民税が安くなるという仕組みで戻ってきます。給与天引きで住民税を支払っている会社員の場合、6月天引きの住民税から、ふるさと納税分が減額されて天引きされます。

また、控除される税金の詳細は6月ごろに送られてくる「市民税・県民税税額決定・納税通知書」でも確認できます。

市民税・県民税税額決定・納税通知書

還付される所得税や減額される住民税の金額を正確に知りたい人は「ふるさと納税で還付される所得税と控除される住民税を計算する方法」に記載しているので参考にしてみてください。

ふるさと納税の手続きガイド

ふるさと納税を行ったら、税金を控除(差し引く)してもらうための手続きが必要です。ここでは税金を控除してもらうための手続き方法や必要書類の書き方を紹介しています。

おすすめの返礼品と選び方ガイド

数十万点の返礼品の中からおすすめの返礼品を当サイト管理人がピックアップして紹介しています。どの返礼品を選べばいいのか分からないときは参考にしてみてください。

おすすめの返礼品と選び方ガイドの続きはこちら

おすすめのふるさと納税サイト

ふるさと納税は基本的に、ふるさと納税のポータルサイトを通じて行うことになります。どこのサイトも同じと思ってしまいがちですが、それぞれ独自の特徴があります。

おすすめNo.1 さとふる

ネットショッピング感覚でふるさと納税ができるサイト。マイページ機能が充実していて、寄附履歴や返礼品の配送状況などが確認できます。電話で問い合わせができるコールセンターもあり、東京浅草の商業施設・まるごとにっぽんには「ふるさと納税コンシェルジュ」というふるさと納税の実店舗もあります。

公式サイト → さとふる

おすすめNo.2 楽天ふるさと納税

ふるさと納税の寄附が楽天市場での買い物と同様の扱いになり、楽天スーパーポイントが付与されます。スーパーポイントアッププログラム(SPU)も対象となるので、楽天カードだと5%以上のポイントを獲得できてお得です。寄附金にポイントを利用することも可能です。

公式サイト → 楽天ふるさと納税

おすすめNo.3 ふるなび

ふるなびは電化製品や商品券・ギフト券の取り扱いが多いのが特徴です。ふるなびグルメポイントというサービスもあり、寄附金額の30%分のポイントがもらえ、1ポイント1円として指定の飲食店で利用できます。また、2017年11月以降、寄附金額に対して1%のAmazonギフトコードがもらえるようになったのも大きなメリットです。

公式サイト → ふるなび

おすすめNo.4 ふるさとチョイス

ふるさとチョイスは寄附申込累計が1500万件を超える日本最大級のふるさと納税ポータルサイト。全国1788すべての自治体の情報が掲載されていて、うち1329自治体はクレジットカード決済に対応しています。ふるさとチョイス限定の返礼品もあります。

公式サイト → ふるさとチョイス

番外編 noma-style.com

noma-style は福島県南相馬市が運営するふるさと納税サイトです。ファッションブランドのラインナップが豊富なのが特徴です。モコモコとした気持ちの良い肌触りのルームウェアを展開する「ジェラートピケ」やシンプルでお洒落なデザインの「プラスマイナスゼロ」の家電などが戴けます。

公式サイト → noma-style.com

番外編 ANAのふるさと納税

ANAのふるさと納税は寄附金100円につき1ANAマイルが貯まるので、ANAマイルを貯めている人におすすめのサイトです。支払いはクレジットカードのみで、Tポイントを支払いに充てることができます。とりわけ宿泊券が豊富にラインナップされています。

公式サイト → ANAのふるさと納税